株式会社麻生園芸

5年後の売上10億円が見えてきた わずか3カ月で収穫量1.3倍超実感

佐賀県唐津市

  • 従業員数:11〜50名
  • 売上規模:1億〜3億円

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佐賀県唐津市半田で、青じそを中心とした生産を行っている株式会社麻生園芸。100棟のビニールハウスでの自家採種による栽培、収穫、出荷に加え、そうめんやうどん、そば、ジュースといった加工品づくりまで取り組んでいます。

栽培の面で課題となっていたのは青じその生育のばらつき。圃場や株によって生育が遅かったり、収穫枚数が少ないなど長年悩んでいました。2022年から果実堂テクノロジーとパートナーとなり、まずは土壌分析・肥料設計に着手。わずか3カ月で収穫量が30%以上アップという手応えを感じています。

今回は、同社 代表取締役社長 麻生朗さんにお話を伺いました。

目的
  • 圃場・株単位で起こる生育のばらつきを改善したい
課題
  • 生育が遅く、収穫枚数が少ない株が多い
  • 生育を良くしたいが実践方法がわからない
  • 虫の発生を抑えたい
効果
  • 土壌分析による肥料設計の見直しと潅水のマニュアル化により、収穫量が1.3倍超
  • 減農薬に取り組める環境防除体系の実現
ベジハート株式会社

企業紹介

株式会社麻生園芸(佐賀県唐津市)

売上高 1〜2億円
従業員数 33名
創業年 1984年3月
栽培区分 特別栽培
作物 大葉
URL https://asou-engei.com/
2022年4月取材時点
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相談のきっかけは歴代受け継がれてきた栽培方法と安定生産を確立させたいという思い

父の代から青じそを育て始め法人化。2代目として会社を継承しました。青じそは、苗を定植してからだいたい1〜2カ月で収穫ができるようになりますが、以降3~4カ月間は収穫が続きます。定植から約6カ月(約半年)と長期の栽培期間となる為、その間に圃場や株によって生育が不揃いになると収穫枚数が少なくなるという難しさがありました。

実際、当時は圃場での青じその背丈が不揃いで、でこぼこ感がありました。最もうまく育った株と比べると、収穫量が半分程度の株もちらほら…。これが一定のレベルになれば生産量は確実に上がると確信していたものの、その実践方法が分からない状況でした。

そんな時、縁があり視察にうかがったのが果実堂グループ。その際、果実堂テクノロジーさんが農業就業者に向けたコンサルティングを行っていると聞き、「生育のばらつきをどうにかしたい」と相談をしたのが大きな転機となりました。

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改善後、収穫枚数が増加、品質も高レベルを維持。増えた出荷分の新たな卸先も提案

最初に手を付けたのは土壌分析。当社の圃場の土壌中に必要な成分と不要な成分を割り出し、それに従った肥料設計と潅水のマニュアルについても作成いただきました。

青じそは年間を通して出荷するため、ビニールハウスごとに土づくり、定植、収穫と少しずつずらして生産をします。果実堂テクノロジーさんから提案のあった肥料設計に基づき、土づくりを行うビニールハウスから施肥の改善を行いました。

結果、定植からの成長が見違えるほどに変わりました。それまでに目立っていた株の不揃いがなくなり、ほぼ同じ高さに成長。株ごとの収穫枚数も品質も高レベルを維持できるようになってきました。指導を受けてからわずか3ヶ月ですが、収穫量は3割以上増えた実感があります。こんな短期間で変わるのかと、従業員全員が驚いています。

さらにありがたいのは、収穫量が増えた分の出荷先もご提案いただけたこと。新たに営業をかけていただき、すでに卸先が3社見つかっています。ただ収穫量を増やすだけでなく、その後の販路まで考慮いただいた点に非常に感謝しています。

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農薬の散布が減り、コストダウンにも。理想的な生産のサイクルが完成

青じそは虫の被害を受けやすいものの、虫の被害にあった葉にはまったく商品価値がなくなってしまいます。農薬を使用せずに育てるのは難しい野菜ですが、当社では以前から「減農薬による生産体制」を行ってきました。

その取り組みのひとつが暖かい時期の太陽熱を利用した土壌消毒。土づくりの段階で日光を利用して土壌を殺菌する方法です。土自体もよくなり、農薬を減らせる方法として以前から行っていました。しかし、太陽熱を利用する土壌消毒の期間中は圃場を使えないといったデメリットも。以前は収穫枚数が少ない圃場も多く、想定の生産量が確保できなかったことから、注文に答えられず「回転を上げる」ために太陽熱の土壌消毒を省いてしまう圃場もありました。

しかし生産量が確保できている現在は、そういった手順もきちんと踏まえた生産ができます。圃場で太陽熱を利用した土壌消毒 → その後の潅水+肥料管理で土壌が健康に → 虫・病気が激減 → 健康な苗が育ち生産量が増大…というような、理想としていたサイクルが完成していると感じられます。

化学農薬の回数も減らせたうえ、虫も少なくなりました。生育が良くなったことで、虫が発生しても広がるスピードも遅くなったように感じています。さらに農薬の散布回数も減ったため、資材代のコストダウンや労務軽減につながっています。

改善を行うことで虫の発生や雑草が減り、生育が良くなることで収量が上がる。良い循環が生まれ、より楽しさ・やりがいを感じるようになり、社員のモチベーションも上がってきています。

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新たな悩みは「収穫が追いつかない!」。収穫の部分を改善し、さらなる売上の向上へ

果実堂テクノロジーさんとパートナーとなって数ヶ月。生産量が増えた一方で新しい悩みが出てきました。それは収穫が追いつかないこと。青じそはどうしても一定のサイズ内でないと出荷できない野菜。育ちすぎたものは出荷できません。ほどよい大きさのタイミングで収穫が必要です。

しかし、あまりにも急激に生産量が増えたため、現在の人員では収穫しきれないのです。そのため、果実堂テクノロジーさんからは、「今度は人員、収穫の部分を改善していきましょう」とアドバイスをいただいています。収穫方法やその流れを見直すことで、増えた生産量分をしっかりと出荷につなげられ、それが売上に直結すると感じています。

昨年の当社の売上は1億4000万円。今年、このペースでいけば来期は3000万円アップの1億7000万円は達成できるでしょう。これまでは生産のばらつきの解決方法に悩んでいたというのが嘘のような数字です。3年後の3億円、5年後の10億円といったビジョンも見えてきました。目標に向かって、果実堂テクノロジーさんと一緒に改善を続けていきたいですね。

弊社担当者から

麻生さんとはパートナーとなって日は浅いのですが、この短期間で生産量が増えたと聞き、非常に嬉しく感じています。ただ、「生産量が増えすぎて収穫が追いついていない」とのことで少々くやしい思いもあります。まだまだポテンシャルがあると捉えて、次は人員配置・収穫方法の改善を続け、10億円を目指していきましょう!

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「新しく農業を始めたいが何をすれば…」「経験や勘に頼らず収穫量を多くしたい」といった農業に関するお悩みをお持ちの方に、解決法をご提案いたします。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

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